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2023/08/23 09:42

2Q下振れでスポーツ用品販売のディックス24%安、「盗難の増加」が痛手 無料記事

 22日のNY株式市場では、スポーツ用品チェーン大手のディックス・スポーティング・グッズ(@DKS/U)が前日比24.15%安の111.53ドルと急落して取引を終えた。足元業績の下振れや一部ガイダンスの引き下げなどが嫌気されている。
 この日発表された第2四半期(5〜7月)決算は、売上高が前年同期比3.57%増の32億2364万ドルと伸びる半面、純利益が同23.28%減の2億4433万ドルに縮小するという結果で、売上高、希薄化後EPS(2.82ドル)ともに市場予想(それぞれ約32億4400万ドル、約3.83ドル)を下回った。既存店売上高が1.8%増えたものの(取引高は2.8%増)、粗利益率が36.03%→34.42%(↓1.61ポイント)に悪化している。
 会社側は23年度(53週間)の予想業績について、既存店売上高を従来予想の「横ばい〜2.0%増」に据え置く半面、希薄化後EPSを「11.33〜12.13ドル(従来予想:12.90〜13.80ドル)」に下方修正した。
 この理由の一つは「シュリンク(窃盗や内部問題によって生じる在庫縮小)」の増加。ローレン・ホバート最高経営責任者(CEO)は「小売店での組織的な犯罪・窃盗は、深刻な問題だ。最新の在庫サイクル結果に基づくと、当社のシュリンクの影響は、第2四半期決算と通期ガイダンスの両方にとって意味のある規模だった」と指摘している。また、アウトドア分野での過剰在庫を一掃するために講じた値下げ措置が、利益水準を押し下げたことにも言及した。


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