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2023/08/14 08:45

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ナスダックとS&P500は反落 無料記事

 先週末11日のNY株式市場は、大型ハイテク株が足を引っ張るなかで高安まちまちの展開。主要指標のダウ平均が前日比105.25ドル(0.30%)高の3万5281.40ドルと小幅に続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が93.14ポイント(0.68%)安の1万3644.85ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、4.78ポイント(0.11%)安の4464.05ポイントと小反落して引けている。
 インフレ統計の上振れが相場の逆風。この日発表された7月の生産者物価指数(PPI)は、前月比で0.3%上昇(市場予想:約↑0.2%)、前年同月比で0.8%上昇(市場予想:約↑0.7%)という結果で、前月(それぞれ横ばい、↑0.2%)から加速した。米国債が売られ、2年債利回りが4.89%(↑0.05ポイント)、10年債利回りが4.15%(↑0.04ポイント)と上昇したことがハイテク株売りの継続につながっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が下落。大型ハイテク株が含まれる情報技術、コミュニケーション、一般消費財の3業種が弱含んだことが重しとなった。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.03%高と僅かながら上昇したものの、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.62%安、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が4.00%安、メタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.34%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.10%安と値を下げた。
 一方、エネルギーやディフェンシブセクター(ヘルスケア、公益など)は強含み。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.06%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が0.92%高、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.33%高と値を上げている。


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