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2023/04/18 08:49

米国株大引け概況(詳報): 反発、金融株などが高い 無料記事

 週明け17日のNY株式市場は、決算動向をにらみながら金融株を中心に強含む展開。主要指標のダウ平均が前営業日比100.71ドル(0.30%)高の3万3987.18ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が34.25ポイント(0.28%)高の1万2157.72ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、13.68ポイント(0.33%)高の4151.32ポイントと反発している。
 先週末にJPモルガン・チェース(@JPM/U)やウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)など銀行大手から第1四半期(1〜3月)の決算発表シーズンが始まった。これまでのところ、総じて事前予想ほど悪くない結果と受け止められている。この日は資金流出を明らかにした資産運用大手ステート・ストリート(@STT/U)が急落し、銀行預金が前期比で11%減った証券大手チャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が安く始まったものの、その後は下げ幅を縮めた(それぞれ9.18%安、3.94%高で終了)。
 金利は上昇基調を継続。2年債利回りが4.19%(↑0.09ポイント)、10年債利回りが3.60%(↑0.09ポイント)に上昇した。4月のNY連銀製造業景気指数が予想外のプラスに転じたことで景気後退懸念が和らぎ、利上げ継続観測がくすぶっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでも金融セクターの上げが目立つ。前営業日に急伸したJPモルガン・チェース(@JPM/U)が0.79%高と続伸したほか、同業のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.88%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が4.19%高と買われている。地銀銘柄も買い戻され、M&Tバンク(@MTB/U)が7.78%高、シチズンズ・フィナンシャル(@CFG/U)が4.19%高、コメリカ(@CMA/U)が4.00%高と値を上げた。
 一方、コミュニケーションやエネルギーなど3業種は下落。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.66%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.19%安、石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が2.66%安と弱含んだ。アルファベットに関しては、NYタイムズが「サムスン電子が端末のデフォルト検索エンジンとして『Google』でなく、『Bing』を使うことを検討している」と報じたことが重しとなった。


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