詳細
検索 (期間指定)
期間

2023/01/20 08:36

米国株大引け概況(詳報):続落、米景気の悪化を懸念 無料記事

 19日のNY株式市場は、米景気の悪化懸念がくすぶる中で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続落し、それぞれ前日比252.4ドル(0.76%)安の3万3044.56ドル、104.74ポイント(0.96%)安の1万852.27ポイントで取引を終えた(ダウ平均は3日続落)。
 ボストン連銀のコリンズ総裁は講演で、利上げ幅を0.25%へ減速させることを支持する一方、「ターミナルレート(最終到達点)は5%より少し上にするべき。その水準をしばらく維持する必要がある」と述べた。米経済指標では、週間の米新規失業保険申請件数が19万件と市場予想(約21万4000件)より少なかったほか、前週(20万5000件)から減少した。労働市場の堅調さが改めて示されたことで、米利上げが長期化するとの見方が広がっている。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が下落。なかでも、資本財セクターの下げが目立つ。農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が4.02%安と急落したほか、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.04%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.80%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.11%安と売られた。
 一般消費財セクターも安い。ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が3.96%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.86%安、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が1.50%安、電気自動車のテスラ(@TSLA/U)が1.25%安と値を下げている。
 他の個別動向では、消費財大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が2.11%安とさえない。販売数量が低下するなか、2022年10〜12月期の売上高が前年同期を下回ったことなどが逆風だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース