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2023/10/04 08:39

米国株大引け概況(詳報): 下落、金利の上昇継続が逆風 無料記事

 3日のNY株式市場は、金利上昇が続くなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比430.97ドル(1.29%)安の3万3002.38ドルと3日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が248.30ポイント(1.87%)安の1万3059.47ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、58.94ポイント(1.37%)安の4229.45ポイントと反落して引けている。
 金利の上昇が引き続き相場の逆風。長期金利を代表する10年債利回りは4.80%(↑0.12ポイント)と連日で急上昇し、16年ぶりの高水準を切り上げた。労働関連指標が上振れるなか、金融引き締めの長期化懸念がくすぶるほか、米財政赤字の拡大が警戒されている状態。この日発表された8月の雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が961万件(↑69万件)と予想外に増加し(市場予想:約882万件)、強い労働需要が示されている。幅広い銘柄が売られるなか、投資家心理を反映するVIX指数(恐怖指数)が一時的に節目の「20」を超える場面もあった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(公益のみ逆行高)。大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術、コミュニケーションなどの下げが大きかった。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.66%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.02%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.61%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.83%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.92%安と値を下げている。
 金融セクターの一角も安い。ゴールドマン・サックス(@GS/U)が3.89%安、チャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が4.20%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.96%安と売り込まれた。


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