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2023/04/17 08:55

米国株大引け概況(詳報): 反落、引き締め継続の懸念で 無料記事

 先週末14日のNY株式市場は、金融株が高い半面、ディフェンシブ銘柄を中心に軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比143.22ドル(0.42%)安の3万3886.47ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が42.80ポイント(0.35%)安の1万2123.47ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、8.58ポイント(0.21%)安の4137.64ポイントと小反落している。
 インフレ動向や金融引き締め動向で見方が交錯するなか、この日は総じて弱含んだ。米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派発言が重し。FRBのウォラー理事はこの日、根強いインフレを鈍化させるために一段の金融引き締めが必要との考えを示した。米国債は売られ、2年債利回りが4.10%(↑0.13ポイント)、10年債利回りが3.51%(↑0.07ポイント)に上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでも公益やヘルスケア、生活必需品などのセクターが小安い。医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が2.74%安、エレヴァンス・ヘルス(@ELV/U)が2.37%安、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.05%安、小売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が1.32%安と値を下げた。このほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)は5.56%安と急落。品質に関する問題が報告されたことを受け、「737MAX」の納入を一時中止したことが嫌気されている。
 一方、決算発表が好感された金融銘柄は高い。JPモルガン・チェース(@JPM/U)が7.55%高、シティグループ(@C/U)が4.78%高、ブラックロック(@BLK/U)が3.07%高と上げが目立った。大型ハイテク株の一角も強含み、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.34%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.52%高で引けている。


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