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2023/02/10 08:46

米国株大引け概況(詳報):続落、米金利上昇が重荷 無料記事

 9日のNY株式市場は、米長期金利の上昇を嫌気して売られる展開。主要指標のダウ平均とスダック総合指数はそろって続落し、前日比249.13ドル(0.73%)安の3万3699.88ドル、120.94ポイント(1.02%)安の1万1789.58ポイントで取引を終えた。
 この日の米債券市場では、10年債の金利が前日終値(3.61%)から一時3.69%まで上昇。2年債をはじめ、幅広い年限の米国債利回りが上がったことも株式相場の重荷となった。このほか、1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を来週14日に控えているため、持ち高調整の売りも出やすかった。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて下落。なかでも、コミュニケーションサービス・セクターの下げが目立つ。前日8%安に沈んだアルファベット(@GOOGL/U)がこの日も4.54%安と売られたほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.00%安、通信キャリア大手のベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が1.75%安、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.27%安と値を下げた。
 素材セクターも安い。衛生・清掃業務用品大手のエコラボ(@ECL/U)が3.60%安、塗料・コーティングメーカーのシャーウィン・ウィリアムズ(@SHW/U)が1.70%安、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が1.64%安、産金大手のニューモント(@NEM/U)が1.59%安と売られている。
 一方、クラウド顧客管理大手のセールスフォース(@CRM/U)は2.33%高。アクティビスト(物言う株主)のサード・ポイントが同社株を取得したと報じられたことが刺激材料だ。


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