詳細
検索 (期間指定)
期間

2023/10/02 10:00

米国株週間相場見通し:底固めの展開か 無料記事

 今週のNY株式市場は、政府閉鎖の回避に加えて金利・インフレ動向の不透明感がやや薄らぐ中で、底固めの値動きか。
 米議会は先週末、11月17日までのつなぎ予算案を可決。これで懸念された一部政府部門の閉鎖はいったん回避された。また、インフレ懸念の元凶である原油価格は、ここに来て上昇が一服。一時95ドル/バレルを突破したものの、テクニカル面での過熱が意識される中で91ドル/バレルまで反落している。週末の米10年債利回りは4.57%台と直近高値の4.68%と比べ、約0.1ポイント低下した。
 株式市場での値ごろ感もポジティブ材料。主要指数は7月末高値から6-7%下落したため、一時台頭していた割高感も後退している。
 もっとも、懸念材料も散見される。今週の発表を控える9月ISM製造業・非製造業指数や同雇用統計は、基本的に前月より景気減速を示す内容になると見込まれるが(実現すれば好感されよう)、逆に上振れればインフレ懸念が再燃する可能性もある。また、ストライキで強硬姿勢を崩していない全米自動車労組(UAW)もマイナス材料。景気やインフレに対して悪影響をもたらすと警戒されている。そのほか、消費の下振れ不安につながるため、今月から学生ローンの返済が再開されることも懸念要因だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース