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2022/10/13 08:47

米国株大引け概況(詳報):ダウ小反落、ナスダックは6日続落 無料記事

 12日のNY株式市場は、米利上げに対する警戒感がくすぶる中で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって小幅に下落し、それぞれ前日比28.34ドル(0.10%)安の2万9210.85ドル(反落)、9.09ポイント(0.09%)安の1万417.10ポイント(6日続落)で取引を終えた(S&P500指数も6日続落し、3577.03ポイントと今年最安値を更新)。
 翌日に9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えているため、この日は模様眺めムードが強かった。9月の米生産者物価指数(PPI)が上振れたことで、インフレ圧力の強さが改めて意識された。PPIは前月比で0.4%上昇、前年同月比で8.5%上昇と、いずれも市場予想(それぞれ約0.2%上昇、約8.4%上昇)を上回っている
 一方、9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を受け、相場は午後に買われた。参加者の一部が「経済へのダメージを最小限に抑えるため、利上げペースには調整が必要」との意見を表明したことが買い材料視された。ただ、上値を追う動きは乏しく、3指数ともに引けにかけて売られてマイナス圏に沈んだ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち7業種が下落。なかでも公益セクターの下げがきつい。再生可能エネルギー発電のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が4.31%安、電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が3.98%安、電力・ガス供給のサザン カンパニー(@SO/U)が3.36%安と売られた。
 資本財セクターも軟調。軍用機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)とノースロップ・グラマン(@NOC/U)が3.32%、2.94%ずつ売られたほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)が0.87%安と値を下げている。
 一方、食品・飲料大手のペプシコ(@PEP/U)は4.18%高。2022年7〜9月期の売上高と調整後EPSが上振れたほか、22年通期の予想増収率などを引き上げたことが追い風だ。
 


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