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2023/07/12 08:50

米国株大引け概況(詳報):続伸、CPI発表前に買い優勢 無料記事

 11日のNY株式市場は、幅広い銘柄が買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続伸し、それぞれ317.02ドル(0.93%)高の3万4261.42ドル、75.22ポイント(0.55%)高の1万3760.70ポイントで取引を終えた。
 米国のインフレが鈍化するとの見方が強まるなか、この日は幅広い銘柄が買われた。12日に発表される6月の消費者物価指数(CPI)は、エネルギー・食品を除くコア指数が前月比で0.3%上昇と、5月(0.4%上昇)から伸びが鈍化すると予想されている。また、市場調査会社22Vリサーチによると、市場参加者の半分が「今回の結果はリスクオンの材料になる」と見込んでいる。
 原油高も支援材料。WTI先物8月限の清算値は前日比2.50%高の1バレル74.83ドルを付け、100日移動平均を上抜けた。ロシア産原油の出荷量減少が確認されたことなどを受け、供給過剰が解消に向かうとの期待が高まっている。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種が上昇。なかでも、エネルギーセクターの上げが目立つ。油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.53%高、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が3.31%高、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が2.96%高と値を上げている。
 資本財セクターも堅調。建機のキャタピラー(@CAT/U)が1.65%高、農機のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が1.62%高、重電のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が0.62%高と買われた。
 他の個別動向では、ゲームソフト大手のアクティビジョン・ブリザード(@ATVI/U)が10.02%高と急伸。マイクロソフトへの身売り計画を巡り、サンフランシスコ連邦地裁が同計画を阻止しようとしていた米連邦取引委員会(FTC)の訴えを棄却したことにより、米国で買収が成立する可能性が高まったことが刺激材料だ。


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