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2019/11/11 08:27

大引け概況(詳報): 続伸、主要3指数が軒並み最高値更新 無料記事

 先週末8日のNY株式市場は、米中合意期待の継続で買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比6.44ドル(0.02%)高の27681.24ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が40.80ポイント(0.48%)高の8475.31ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークにしているS&P500指数も7.90ポイント(0.26%)高の3093.08ポイントと続伸し、主要3指数が軒並み最高値を更新している。
 「追加関税の段階的撤廃で米中が合意した」という中国政府の発表についてトランプ大統領が「合意していない」と否定したことを受けて、主要指数がマイナス圏に沈む場面がみられたものの、最終的にはプラス圏まで戻した。「米中間で少なくとも何らかの合意が年末までに成立する」という楽観的な見方がなお優勢なようだ。
 S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでもヘルスケアや情報技術の上げが目立った。ヘルスケアセクターでは、バイオ医薬品大手のアッヴィ(@ABBV/U)が3.90%高、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(@REGN/U)が4.72%高、ギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)が2.22%高と上昇している。
 情報技術セクターでは、半導体関連企業30銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が0.53%上昇し、改めて最高値を更新した。なかでも、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が4.50%高と大幅続伸。第3四半期決算の上振れや目標株価の引き上げが好感された。
 また、クラウド関連の中小型ソフトウェア企業も上昇。ビデオ会議アプリを手がけるズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が4.55%高、ECサイト構築支援サービスを手がけるショッピファイ(@SHOP/U)が4.16%高、コラボレーションツール開発のアトラシアン(@TEAM/U)が3.71%高、ITサービス管理大手のサービスナウ(@NOW/U)が3.14%高と買われた。
 他の個別動向では、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が3.76%上昇。前日引け後に発表された第4四半期(7〜9月)決算で、売上高と調整後EPS(非GAAP)がともに上振れたことが刺激材料だ。


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