15日のNY株式市場は、景気敏感株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比280.83ドル(0.87％)安の3万1874.57ドルと反落して終了する半面、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は5.90ポイント(0.05％)高の1万1434.05ポイントと小幅ながら3日続伸して引けた。
　この日の米株式市場は、不安定な動きとなった。シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻に続き、スイス金融大手クレディ・スイス・グループを巡る信用不安が新たに浮上した。このため、欧米市場で金融株を中心に売られている。
　ダウ平均の構成銘柄では、金融グループ大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が4.72％安と急落したほか、同業のゴールドマン・サックス(@GS/U)が3.09％安、保険大手のトラベラーズ(@TRV/U)が3.07％安、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)と値を下げた。
　セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち6業種が下落。金融セクター以外では、エネルギーセクターの下げが目立つ。原油先物相場が約1年3カ月ぶりの安値に沈んだことが嫌気されている(WTI先物4月限の清算値は、前日比5.2％安の1バレル67.61ドル)。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が4.97％安、4.33％安と値を下げたほか、石油・天然ガス開発のＥＯＧリソーシズ(@EOG/U)が6.21％安、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が6.04％安と急落した。
　一方、米国債の利回り低下を受けて大型ハイテク株は総じて高い。グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOG/U)が2.44％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.78％高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.39％高と値を上げている。


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