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2023/04/06 08:47

米国株大引け概況(詳報):ダウ反発し80ドル高、ナスダックは続落 無料記事

 5日のNY株式市場は、景気後退懸念が強まるなか、セクターごとに売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均は前日比80.34ドル(0.24%)高の3万3482.72ドルと反発したが、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は129.47ポイント(1.07%)安の1万1996.86ポイントと3日続落して取引を終えた。
 米経済指標は下振れ。3月の全米雇用報告で非農業部門の就業者数が前月比14万5000人増と市場予想(約21万人増)を下回った。また、3月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)が51.2と市場予想(約54.4)に届かなかったほか、前月(55.1)から低下している。
 こうしたなか、景気変動の影響を受けにくいヘルスケア関連銘柄が買われてダウ平均を押し上げた。ベビーパウダーによる健康被害問題で原告団と和解したジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が4.49%高と急伸したのをはじめ、ユナイテッドヘルス(@UNH/U)が3.24%高、メルク(@MRK/U)が2.83%高、アムジェン(@AMGN/U)が2.36%高と値を上げている。公益事業や生活必需品などのディフェンシブな銘柄も上昇した。
 一方、足元で好調だった大型ハイテク株は総じて安い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.74%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.51%安、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.17%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.99%安と値を下げた。資本財セクターや一般消費財セクターも売られている。
 他の個別動向では、物流大手のフェデックス(@FDX/U)が1.52%高としっかり。分離していた主要事業を一つに統合することや、四半期配当を10%引き上げると決めたことが好感されている。


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