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2023/06/19 10:34

米国株大引け概況(詳報): 反落、大型ハイテク株が軟調 無料記事

 18日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比108.94ポイント(0.32%)安の3万4299.12ポイント、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が93.25ポイント(0.68%)安の1万3689.57ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、16.25ポイント(0.37%)安の4409.59ポイントで引けている。
 インフレ指標の鈍化や利上げの一時停止への期待で上昇を続けてきただけに、3連休前に上げが一服する状態(週明け6月19日は「ジューンティーンス」で休場)。好決算で高く寄り付いたソフトウエア大手のアドビ(@ADBE/U)が0.87%高まで上げ幅を縮めたほか、目標株価が上昇されたGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)も0.09%高とほぼ横ばいとなった。前日に終値ベースの最高値を更新したマイクロソフト(@MSFT/U)が1.66%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.27%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.25%安と沈んでいる。金融当局者のタカ派的発言もあって米国債が売られ、2年債利回りが4.71%(↑0.07ポイント)、10年債利回りが3.76%(↑0.04ポイント)と上昇したことが重しとなった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。前述したように大型ハイテク株が含まれるコミュニケーションや情報技術が売られている。ただ、景気敏感セクターのエネルギーや資本財などのセクターは小幅安にとどまり、公益、素材、生活必需品の3セクターは逆行高だった。
 他の個別動向では、家庭用掃除ロボットを手がけるアイロボット(@IRBT/U)が21.20%高と急伸。アマゾンによるアイロボットの買収計画について、英国規制当局が承認したことが好感された。


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