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2023/09/22 08:54

米国株大引け概況(詳報): 大幅続落、長期金利の急上昇が逆風 無料記事

 21日のNY株式市場は、長期金利の急上昇が嫌気されるなか、リスクオフが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比370.46ドル(1.08%)安の3万4070.42ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が245.14ポイント(1.82%)安の1万3223.99ポイントとそろって3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、72.20ポイント(1.64%)安の4330.00ポイントと3日続落で引けている。
 前日に続き、この日も米10年債利回りが4.49%(↑0.08ポイント)と急上昇したことが株式相場の逆風。米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢で「政策金利がより長期にわたって高止まりする」との懸念が強まっている。この日は週間の新規失業保険申請件数が20万1000件と市場予想(約22万5000件)を大きく下回り、米労働市場の底堅さを示唆したことも同懸念を強めた。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。大型ハイテク株を含む一般消費財やコミュニケーションなどのセクターで下げが大きかった。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.41%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.62%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.40%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.89%安と値を下げている。
 景気動向に敏感な素材、資本財などのセクターも安い。鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が3.77%安、化学大手のダウ(@DOW/U)が2.78%安、農機大手のディア(@DE/U)が3.65%安と売られている。
 他の個別動向では、Webデータ分析ソフト大手のスプランク(@SPLK/U)が20.77%高と急騰。ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)による買収合意が刺激材料となった。


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