25日のNY株式市場は、金利低下で投資家心理が改善する展開。主要指標のダウ平均が前日比337.12ドル（1.07％）高の3万1836.74ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が246.51ポイント（2.25％）高の1万1199.12ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も上昇し、61.77ポイント（1.63％）高の3859.11ポイントで引けた。
　引き締め緩和への期待感が相場を下支えする状態。米経済指標が悪化するなかで米国債が買われ、2年債利回りが4.48％（↓0.02ポイント）、10年債利回りが4.10％（↓0.14ポイント）に低下した。この日発表された8月住宅価格指数（S&Pコアロジック・ケースシラー指数）が前年比で大幅に減速したことが影響している。先週末に報じられた「米連邦準備理事会(FRB)が12月以降にあまり積極的でない利上げスタンスを示す可能性がある」との観測を補強する内容だった。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇（エネルギーのみ小反落）。なかでもREITや公益のほか、大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、一般消費財などが2％超の上昇を記録している。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.29％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.38％高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.25％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が6.01％高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.91％高と値を上げた（ただ、引け後に決算を発表したマイクロソフトとアルファベットはアフターマーケットでともに6％超の下落）。
　一部の決算発表銘柄は堅調。飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が2.40％高、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が3.61％高、塗料大手のシャーウィン・ウィリアムズ(@SHW/U)が3.61％高と買われている。


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