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2022/09/26 10:08

米国株週間相場見通し:軟調地合い継続か 無料記事

 今週のNY株式市場は、米金融引き締め加速懸念で上値が重い展開になろう。注目された9月のFOMCの内容は、予想よりも厳しい内容。利上げ幅こそ想定通りの0.75%だったが、同時に明らかにされたFRBの政策金利見通し(中央値)が予想よりも高い水準となっている(2022年末が4.4%、2023年末が4.6%)。またパウエルFRB議長が「痛みを伴わずにインフレを抑制する方法はない」と述べたことで、23年の景気後退が不可避との悲観的な見方も浮上している。
 今週に入ってからも、市場の警戒感を強めそうなイベントが目白押しだ。景気やインフレの動向を占う指標(8月の個人消費支出、PCEデフレータなど)が相次いで発表されるほか、FRB高官の発言も複数予定されている。
 外部環境的にも、英国の金利上昇が逆風。英政府が23日に大規模な減税策と国債の増発計画を打ち出したことで、財政悪化やインフレ長期化の懸念で英長期金利が急騰。米国債にも売りが波及し、米10年債利回りは一時3.82%と2010年4月以来、12年ぶりの水準まで上昇した(その後は3.68%まで低下)。こうしたなか、恐怖指数を呼ばれるVIX指数も連日で上昇し、一時30の大台を超えるなど不安心理が高まりつつある。
 もっとも、テクニカル的には反発が期待できる水準でもある。ダウの14日RSIは27.39ポイントと売られすぎを示す30を割り込み、ナスダックも29.90まで低下した。この水準まで低下すれば、経験則的に短期的な反発に転じることが多い。


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