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2023/07/03 12:21

5月の個人消費支出(PCE)が0.1%増で下振れ、インフレ指標は伸び鈍化 無料記事

 米商務省経済分析局(BEA)は6月30日、今年5月の個人消費・所得統計(以下、金額は季節調整済み年率換算ベース)を発表し、個人消費支出(PCE)が前月比0.1%増の18兆2664億ドルと伸び悩んだことを明らかにした。増加幅は市場予想(約0.2%増)を下回る。インフレ調整後の実質個人消費支出は、ほぼ横ばいにとどまった。
 一方、個人所得は0.4%増の22兆7542億ドルに拡大。増加幅は市場予想(約0.3%増)を上回った。可処分所得(DPI)は0.4%増、インフレ調整後の実質可処分所得は0.3%増となっている。
 インフレ指標は緩やかに鈍化する流れ。PCE物価指数(PCEデフレーター)、変動の大きい食品・エネルギー品目を除いたコア物価指数(PCEコアデフレーター)はそれぞれ前月比で0.1%、0.3%ずつ上昇した(市場予想はそれぞれ約↑0.1%、約↑0.3%)。前年同月比ではそれぞれ3.8%、4.6%ずつ上昇したが(市場予想はそれぞれ↑約3.8%、↑約4.7%)、4月(それぞれ↑4.4%、↑4.7%)から鈍化している。
 個人消費は米国経済活動の約3分の2を占める重要指標。米連邦準備理事会(FRB)はコア物価指数をインフレ指標として重要視し、2%上昇を目標に掲げている。


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