詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/12/07 08:47

米国株大引け概況(詳報): 景気後退懸念で続落、ハイテク株が安い 無料記事

 6日のNY株式市場は、景気後退懸念で売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比350.76ドル(1.03%)安の3万3596.34ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が225.05ポイント(2.00%)安の1万1014.89ポイントと3日続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も57.58ポイント(1.44%)安の3941.26ポイントと4日続落。先週にパウエルFRB議長の講演を受けて急伸した分を全て吐き出した形だ。
 主要経済指標の上振れで金融引き締め長期化への懸念が高まるなか、前日に続き、来年の景気後退が警戒される流れ。経済成長の鈍化に伴い、来年の企業業績予想が高すぎる恐れが出てきている。この日はメディア大手のパラマウントグローバル(@PARA/U)が広告収入の減少について警告したほか、金融大手のモルガン・スタンレー(@MS/U)が従業員を2%減らすことを計画していると報じられた。相対的に安全とされる米国債が買われ、2年債利回りが4.37%(↓0.02ポイント)、10年債利回りが3.53%(↓0.04ポイント)に低下。両利回りの差がマイナス0.84ポイントに広がった。景気後退懸念で原油先物(↓3.5%)も3日続落した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(公益のみ上昇)。ディフェンシブなセクターの下げが小さい一方、エネルギーのほか、大型ハイテクが含まれるコミュニケーション、情報技術、一般消費財の下げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.78%安と値を下げたほか、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.54%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.03%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.75%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が6.79%安と売られている。前述したパラマウントグローバル、モルガン・スタンレーはそれぞれ6.97%、2.56%ずつ下落した。
 グロース株も連日で安い。ゲーム開発用ソフトウェアのユニティ・ソフトウェア(@U/U)が9.87%安、後払い決済のアファーム・ホールディングス(@AFRM/U)が7.96%安と急落した。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース