今週のNY株式市場は、金融政策スタンスの不透明感で上値の重い展開となりそうだ。
　特に警戒すべきは、今週開催される米連邦開会市場委員会（FOMC）の動向。利上げ見送りがほぼ確実視されているが、「その後、年内1回だけの利上げで打ち止めとなる」という確証が得られない場合は失望売りが出る恐れもある。またFOMC参加者による来年以降の政策金利見通しについても、「足元の原油高を受けて、金利水準が上方修正される」との見方が出てきた。
　ただ、それほどタカ派の発言がみられなかった場合は、「FOMC無事通過」と受け止められる中で安心感が広がる可能性もあろう。
　なお今週は、重要経済指標が相次いで発表される点にも注意を要する（8月の住宅着工件数、9月のPMI、9月のフィラデルフィア連銀景況指数、週間の失業保険申請件数など）。これらの結果次第では、利上げ長期化やハードランディングの懸念が浮上する恐れもある。