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2023/02/10 09:54

ディズニーの委任状争奪戦は終了=アクティビストのペルツ氏 無料記事

  エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)に対して、委任状争奪戦(プロキシー・ファイト)を宣言していたアクティビスト(物言う投資家)がその「終結」を宣言した。アクティビストとして有名なトライアン・ファンド・マネジメントを率いるネルソン・ペルツ氏は9日、CNBCの番組「Squawk on the Street」で「ディズニーは現在、我々がして欲しいと望んだ全てのことを計画している」とコメント。「ボブ(=アイガー最高経営責任者)や経営陣、取締役会の幸運を祈る。我々は見る側にまわり、応援する」、「プロキシー・ファイトは終わりだ」などと語った。
 ディズニー側もペルツ氏の判断を歓迎。同社もこの日、「ペルツ氏のトライアン・ファンドが今朝決めた判断に感謝する」という声明を発表した。「取締役会と経営陣が委任状争奪戦に気を散らすことなく、(経営に)集中できることを嬉しく思う」と述べている。
 トライアン・ファンドは今年1月、ディズニーとの委任状争奪戦の開始を宣言し、ペルツ氏に取締役の席を用意するよう要求。当時、約9億ドルに相当する約940万株を保有していた。
 ディズニー側はペルツ氏の要求を退けたものの、昨年11月下旬に復帰したロバート・アイガーCEOはペルツ氏が抱いた懸念事項に対応。ディズニーは今週8日、第1四半期決算に合わせて55億ドルのコスト削減策を発表し、その一環として従業員約7000人をリストラすると明らかにした。また、これまで2つだった事業部門を3つに再編し、ストリーミング事業を24年度までに黒字化することに注力する方針を示している。アイガー氏はまた、コロナ禍で20年初に停止した配当の年内再開を取締役会に求める意向も示した。


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