2022/11/28 09:48
米国株週間相場見通し:強含みか、利上げ鈍化期待が追い風
今週のNY株式市場は、米利上げペース減速の期待で底堅く推移しそうだ。
同観測を強めたのは、先週公表されたFOMC議事録でハト派トーンが強まったこと。これにより、12月FOMC時の利上げ幅が0.5%に縮小されるとの見方が支配的になった。これを債券市場も好感し、米10年国債利回りは一気に3.66%まで低下している。
物価上昇の懸念がやや後退したこともプラス。WTI原油価格が78米ドル/バレル台まで下落したことで(ほぼ22年初の低水準)、過度のインフレ不安が薄らいだ格好だ。11月のCPIが発表される12月中旬までは、それほど物価動向を警戒する必要がなくなったと思われる。
とはいえ、依然として景気不安が根強い点は気がかり。◆長短金利の逆転現象(将来のリセッション入りを示唆)が続いていること、◆先週のブラックフライデーがさえない結果に終わったこと(実店舗の売上高が前年比2.9%増にとどまった模様)ーーなど米国国内でネガティブな動きが散見される状況だ。中国の新型コロナ感染拡大もネガティブ。多くの都市で封鎖措置が採られているため、世界景気の下振れ要因になりかねない。
また今週、ビッグイベントが集中することにも注意を要する。サイバーマンデー(28日)の動向やパウエルFRB議長の講演(30日)、11月の雇用統計(12月2日)は、内容次第でマーケットが一喜一憂することとなろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
同観測を強めたのは、先週公表されたFOMC議事録でハト派トーンが強まったこと。これにより、12月FOMC時の利上げ幅が0.5%に縮小されるとの見方が支配的になった。これを債券市場も好感し、米10年国債利回りは一気に3.66%まで低下している。
物価上昇の懸念がやや後退したこともプラス。WTI原油価格が78米ドル/バレル台まで下落したことで(ほぼ22年初の低水準)、過度のインフレ不安が薄らいだ格好だ。11月のCPIが発表される12月中旬までは、それほど物価動向を警戒する必要がなくなったと思われる。
とはいえ、依然として景気不安が根強い点は気がかり。◆長短金利の逆転現象(将来のリセッション入りを示唆)が続いていること、◆先週のブラックフライデーがさえない結果に終わったこと(実店舗の売上高が前年比2.9%増にとどまった模様)ーーなど米国国内でネガティブな動きが散見される状況だ。中国の新型コロナ感染拡大もネガティブ。多くの都市で封鎖措置が採られているため、世界景気の下振れ要因になりかねない。
また今週、ビッグイベントが集中することにも注意を要する。サイバーマンデー(28日)の動向やパウエルFRB議長の講演(30日)、11月の雇用統計(12月2日)は、内容次第でマーケットが一喜一憂することとなろう。
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