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2023/07/13 08:45

米国株大引け概況(詳報):続伸、米CPIの伸びが鈍化 無料記事

 12日のNY株式市場は、米インフレの鈍化を好感して買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって3日続伸し、それぞれ前日比86.01ドル(0.25%)高の3万4347.43ドル、158.26ポイント(1.15%)高の1万3918.96ポイントで取引を終えた。
 注目されていた6月・米消費者物価指数(CPI)の伸びは市場予想を下回った。前年同月比伸び率が3.0%、食品・エネルギーを除いたコアCPI伸び率が同4.8%と、ともに市場予想(それぞれ約3.1%、約5.0%)を下回っている(約2年ぶりの低水準)。米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長期化するとの警戒が和らぐなか、幅広い銘柄が買われた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも、コミュニケーションサービス・セクターの上げが目立つ。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.70%高、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が1.62%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が0.87%高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が0.74%高と買われた。
 米国債の利回り低下を受け、大型ハイテク株も高い。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)とIT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.42%、0.90%ずつ上昇したほか、クラウド顧客管理大手のセールスフォース(@CRM/U)が2.76%高、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が0.90%高と値を上げている。
 他の個別動向では、半導体大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.53%高。英半導体設計会社アームの新規株式公開(IPO)の際に、「アンカー投資家に加わる可能性がある」と報じられたことが刺激材料だ。


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