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2022/10/06 08:45

米国株大引け概況(詳報): 3日ぶり反落、連騰後に小休止 無料記事

 5日のNY株式市場では、10月に入って2日連騰した後に小休止する展開。主要指標のダウ平均が前日比42.45ドル(0.14%)安の3万273.87ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が27.77ポイント(0.25%)安の1万1148.64ポイントとそろって3日ぶりに反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も同様に小反落し、7.65ポイント(0.20%)安の3783.28ポイントで引けている。
 金利の急上昇で反落して始まったものの(朝方は一時、ダウが1.41%安、ナスダックが2.37%安、S&P500が1.80%安まで下落)、リバウンドの勢いが残るなかでその後は下げ幅を縮めた。米国債は売られ、金融政策の動向に敏感な2年債利回りが4.15%(↑0.06ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが3.75%(↑0.12ポイント)に上昇。「米金融当局が積極的な利上げスタンスを緩和する必要に迫られる」との観測がやや後退した形だ。この日発表された経済指標は堅調な内容。9月ADP雇用統計が上振れた上、9月ISM非製造業景況指数が56.7と市場予想(約56)を上回るなど、米経済の底堅さを示している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。公益やREIT、コミュニケーション、生活必需品などディフェンシブセクターの低下が目立った。電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が3.19%安、電力・ガス大手のサザン カンパニー(@SO/U)が2.77%安、通信大手のベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が1.03%安、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が0.99%安と値を下げている。
 一方、エネルギー、情報技術、ヘルスケアの3セクターは逆行高。(OPECプラスの減産決定で)原油先物が3日続伸するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が4.04%高、油田サービス大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が6.26%高と買われた。半導体銘柄も強含み、クアルコム(@QCOM/U)が2.06%高、台湾セミコンダクター(@TSM/U)が2.29%高と3日続伸している(SOX指数は0.94%高)。


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