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2023/10/20 08:52

米国株大引け概況(詳報): 続落、長期金利の上昇が重し 無料記事

 19日のNY株式市場は、長期金利の上昇が引き続き相場の重しとなるなかで幅広く売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比250.91ドル(0.75%)安の3万3414.17ドルと続落したほか、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が128.13ポイント(0.96%)安の1万3186.17ポイントと3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、36.60ポイント(0.85%)安の4278.00ポイントと3日続落して引けている。
 今週発表された主要経済指標が米景気の底堅さを相次ぎ示すなか、金融引き締めが長期化するとの見方が強まりつつある状態。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はこの日の講演で、次回会合での政策金利据え置きを示唆しつつも、利上げ終結観測をけん制した。政策金利動向に敏感な2年債利回りが5.16%(↓0.06ポイント)に下げる一方、長期金利を代表する10年債利回りは4.99%(↑0.08ポイント)と「5%」目前まで上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(コミュニケーションのみ上昇)。なかでも一般消費財、金融、素材などが売られた。この日は第3四半期(7〜9月)業績が下振れた電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が9.30%安と急落したほか、投資会社のブラックストーン(@BX/U)が7.90%安、太陽光発電向けマイクロインバーターのエンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が6.41%安、半導体装置大手のラム・リサーチ(@LRCX/U)が6.27%安、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が5.45%安と売り込まれている。
 一方、大型ハイテク株は総じて底堅い値動き。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.21%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.37%高と強含んだほか、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.22%安と弱含みで引けた。また、好決算を発表したネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が16.05%高と急騰したほか、業績が上振れた通信キャリア大手のAT&T(@T/U)も6.56%高と急伸した。


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