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2022/12/15 08:46

米国株大引け概況(詳報):反落、一段の利上げに警戒感 無料記事

 14日のNY株式市場は、米政策金利見通しの引き上げを嫌気して売りに押される展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反落し、それぞれ前日比142.29ドル(0.42%)安の3万3966.35ドル、85.92ポイント(0.76%)安の1万1170.89ポイントで取引を終えた。
 米連邦準備理事会(FRB)は14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、2023年末の政策金利見通しが前回9月の4.6%から5.1%に引き上げられた。FRBのパウエル議長は会合後の記者会見で、「物価上昇率を目標の2%に抑えるためには、今後も利上げを続けることが適切だと予想している」と述べ、利上げを継続する方針を示している(今回の会合での利上げは市場の予想通り0.50%)。来年のさらなる利上げに警戒感が広がるなか、主要3指数は急落してマイナス圏に沈んだ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうちヘルスケアを除く10業種が下落。中でも金融セクターの下げが目立つ。モルガン・スタンレー(@MS/U)が2.38%安、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が2.35%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.44%安、シティグループ(@C/U)が1.31%安と売られた。
 素材セクターも安い。特殊化学品のアルベマール(@ALB/U)が5.36%安、塗料・コーティングメーカーのシャーウィン・ウィリアムズ(@SHW/U)が3.93%安、種子・農薬大手のコルテバ(@CTVA/U)が1.50%安、衛生・清掃業務用品のエコラボ(@ECL/U)が1.49%安と値を下げている。
 他の個別動向では、ケーブルTV大手のチャーター・コミュニケーションズ(@CHTR/U)が16.38%安と急落。ネットワーク設備を更新するため23年に100億ドルを投じると発表したことに対し、財務上の懸念が浮上して大きく売られた。


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