今週のNY市場は、中間選挙や利上げの動向を気にしながら揉み合う展開になりそうだ。
　8日の中間選挙については、マーケットがかなり警戒している。現時点で「共和党が下院で優勢、上院は両党が拮抗」と伝えられているが、両院ともに共和党が勝利することになれば、バイデン政権の主要政策が手詰まりになりかねない。また民主党が上院を制した場合でも『ねじれ』が発生するため、いずれにせよ政策運営の困難さは避けられない状態だ。
　利上げに関する見通しも依然として不透明。注目された先週末の雇用統計は強弱まちまちの結果だったため（失業率が上昇・悪化する一方、非農業部門雇用者数や平均賃金の伸びは上振れ）、これによる政策への影響が読みにくいといえる。したがって、目先は今週発表される10月のCPIや他の主要経済指標に一喜一憂する流れが予想される。


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