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2023/09/04 08:59

米国株大引け概況(詳報): まちまち、雇用統計後に上値重い展開 無料記事

 先週末1日のNY株式市場は、金利上昇で上値の重い展開。主要指標のダウ平均が前日比115.80ドル(0.33%)高の3万4837.71ドルと小反発する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が3.16ポイント(0.02%)安の1万4031.81ポイントと小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、8.11ポイント(0.18%)高の4515.77ポイントと小反発で引けている。小型株を代表するラッセル2000指数も、21.15ポイント(1.11%)高の1920.83ポイントと反発した。
 朝方発表された8月雇用統計は、景気減速とインフレ緩和の継続を示唆する内容。非農業部門の雇用者数が前月比18万7000人増(市場予想:約17万人増)と上振れたが、6月・7月分が下方修正され、8月の失業率が3.8%(↑0.3ポイント)に上昇した(市場予想:約3.5%)。平均時給は前年比4.3%上昇したが、市場予想(↑約4.4%)を下回った。ただ、8月ISM製造業景況指数や7月建設支出が上振れるなど、米経済の底堅さを裏付ける指標もあり、一時買われていた米国債は反落。2年債利回りが4.88%(↑0.02ポイント)、10年債利回りが4.18%(↑0.07ポイント)と上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。エネルギー(↑2%)、素材(↑1%)、資本財など景気敏感セクターの上げが目立った。原油先物が7日続伸するなか、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.10%、1.99%ずつ上昇したほか、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が3.96%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.82%高と値を上げている。
 一方、生活必需品のほか、大型ハイテク株を含むコミュニケーションや一般消費財など5業種は下落。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.06%安、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が2.44%安と値を下げた。
 なお、週明け4日は「レイバーデイ」で休場となる。


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