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2023/01/19 08:46

米国株大引け概況(詳報):下落、低調な経済指標を嫌気 無料記事

 18日のNY株式市場は、米景気の悪化懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって下落し、それぞれ前日比613.89ドル(1.81%)安の3万3296.96ドル、138.1ポイント(1.24%)安の1万957.01ポイントで取引を終えた(ダウ平均は続落、ナスダックは8日ぶりに反落)。
 低調な米経済指標が相場の重し。昨年12月の卸売物価指数(PPI)、小売売上高、鉱工業生産指数がいずれも市場予想を大きく下回ったほか、前月比でも低下している。米経済の先行きに対する懸念が強まるなか、主要指数は引けにかけて下げ幅を広げた。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な発言もマイナス材料。セントルイス連銀のブラード総裁はウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、「政策金利を5%超に引き上げるため、FRBはできるだけ早く行動するべきだ」と述べた(ブラード総裁は年末の政策金利を5.25〜5.50%と予想)。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて下落。中でも、生活必需品セクターの下げが目立つ。飲料大手コカ・コーラ(@KO/U)が3.03%安、消費財大手プロクター&ギャンブル(@PG/U)が2.68%安、食品・飲料大手ペプシコ(@PEP/U)が2.52%安、小売り大手ウォルマート(@WMT/U)が2.47%と売られた。
 資本財セクターも安い。統合テクノロジー大手ハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が3.79%安、農機大手ディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が2.79%安、航空・防衛大手レイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が2.73%安、軍用機大手ロッキード・マーチン(@LMT/U)が1.32%安と値を下げている。
 他の個別動向では、IT大手マイクロソフト(@MSFT/U)が1.89%安。景気後退の可能性に備えた措置として、3月末までに従業員を1万人削減すると発表した。退職金などの費用として12億ドルを計上する見通しだ。


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