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2023/05/24 08:45

米国株大引け概況(詳報): 下落、債務上限協議で進展なし 無料記事

 23日のNY株式市場は、複数の懸念材料がくすぶるなかで軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比231.07ドル(0.69%)安の3万3055.51ドルと3日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が160.53ポイント(1.26%)安の1万2560.25ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、47.05ポイント(1.12%)安の4145.58ポイントと反落して引けている。
 債務上限問題を巡る不透明感は引き続き重し。前日夕方に行われた米バイデン大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長との協議は「生産的」なものだったが、特段の進展はみられなかった。また、中国で「新型コロナウイルスの感染が再拡大している」と報じられたことも懸念材料。同国の経済活動再開に対する楽観論が後退している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落。うち大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーション、景気敏感の素材や資本財など7業種が1%を超える下落を記録した。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.84%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.52%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.57%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.99%安と値を下げている。景気敏感株では、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.64%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.73%安と売られた。
 一方、エネルギー銘柄は逆行高。格上げで石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.89%高と買われたほか、同業エクソン・モービル(@XOM/U)が1.36%高と上昇した。


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