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2023/06/08 09:02

米国株大引け概況(詳報):ダウ91ドル高、ナスダックは安い 無料記事

 7日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比91.74ドル(0.27%)高の3万3665.02ドルと続伸する一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は171.53ポイント(1.29%)安の1万3104.89ポイントと反落して引けた。
 この日は、大型ハイテク株が軒並み急落。取引開始から間もなく、ナスダックが52週高値を更新した後は利益確定の売りが優勢になった。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.25%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.09%安、半導体大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.05%安、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が0.78%安に沈んだ。カナダ銀行(中央銀行)による予想外の利上げ(↑0.25%)を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締めもまだ終わっていないとの見方が強まった(来週の米連邦公開市場委員会では、いったん見送るとの観測が優勢)。米長期金利が一時3.80%まで上昇したことも重荷だ。
 一方、これまでの相場上昇に出遅れていた景気敏感株は買われている。ダウ平均構成銘柄では建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.91%高と急伸したほか、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が2.76%高、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.59%高、素材化学大手のダウ(@DOW/U) が2.43%高と値を上げた。また、代表的な小型株指数のラッセル2000も1.78%高で引けている。
 他の個別動向では、キャンベル・スープ(@CPB/U)が8.91%安と急落。23年2〜4月期業績が好調だったものの、通期ガイダンスを据え置いたことが失望売りを招いたようだ。


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