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2023/05/23 08:52

米国株大引け概況(詳報): ダウ続落、ナスダックは反発 無料記事

 週明け22日のNY株式市場は、手掛かり材料難でまちまちな展開。主要指標のダウ平均が前営業日比140.05ドル(0.42%)安の3万3286.58ドルと続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が62.88ポイント(0.50%)高の1万2720.78ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.65ポイント(0.02%)高の4192.63ポイントとほぼ横ばいだった。
 債務上限問題を巡る不透明感が引き続き重し。米バイデン大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長との協議を控え、様子見ムードがくすぶった。また、株価の反応は限定的だったが、6月FOMCに向けた金融当局者の発言もいくつかあった。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は6月会合について、追加利上げか見送りかの判断が「五分五分」と見込んだ上で、「仮に見送られたとしても引き締めサイクルの終わりを意味しない」との見解を示している。セントルイス連銀のブラード総裁(投票権なし)は「年内にあと2回の利上げがある」とタカ派的な発言を残した。米国債は売られ、2年債利回りが4.32%(↑0.05ポイント)、10年債利回りが3.71%(↑0.04ポイント)に上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、情報技術などが買われた。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.86%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.09%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.89%高、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.06%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.85%高と値を上げている。地銀株にも買い戻しが入り、USバンコープ(@USB/U)が2.66%高、トゥルイスト・ファイナンシャル(@TFC/U)が2.96%高、パックウェスト・バンコープ(@PACW/U)が19.55%高と上昇した。
 一方、生活必需品や一般消費財、エネルギー、素材の4セクターは下落。飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が2.10%安、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が2.62%安、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が3.99%安、ファストフード大手のマクドナルド(@MCD/U)が2.10%安と値を下げた。


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