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2023/02/24 08:55

米国株大引け概況(詳報): 反発、長期金利の低下が支援材料 無料記事

 23日のNY株式市場は、長期金利の低下などを背景に押し目買いが優勢な展開。主要指標のダウ平均が前日比108.82ドル(0.33%)高の3万3153.91ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が83.33ポイント(0.72%)高の1万1590.40ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、21.27ポイント(0.53%)高の4012.32ポイントと5営業日ぶりに反発している。
 朝高後にいったんマイナス圏に沈む場面もあったが、中盤から改めて買われた。長期金利を代表する10年債利回りが一時3.97%まで上昇するなど「4%」に近づいたものの、その後に3.88%(↓0.04ポイント)へ急低下したことが株式相場の支援材料となっている。
 消費関連企業の期待外れの決算やガイダンスは懸念材料。EC大手のイーベイ(@EBAY/U)が5.22%安、ディスカウントショップ大手のダラー・ゼネラル(@DG/U)が3.62%安、宅配ピザ大手のドミノ・ピザ(@DPZ/U)が11.65%安と売り込まれた。消費が弱含む半面、米金融当局が長期間にわたって政策金利を高く保つとの懸念もくすぶっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでも情報技術とエネルギーの2業種が1%超の上げを記録した。決算やガイダンスが上振れたGPU大手エヌビディア(@NVDA/U)が14.02%高と急伸したほか、半導体同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が4.10%高と買われている(SOX指数は3.33%高)。このほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.30%高、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が0.98%高と値を上げた。
 一方、大型ハイテク株が含まれるコミュニケーションや一般消費財、ディフェンシブな公益や生活必需品といった4業種は下落。複数地域で値下げを発表したネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.35%安、通信キャリア大手のTモバイルUS(@TMUS/U)が1.76%安、ベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が1.91%安と値を下げた。


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