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2022/11/21 09:45

米国株週間相場見通し:神経質な値動きか、利上げ動向を見極め 無料記事

 今週末のNY株式市場は、米利上げペースを巡る思惑が交錯する中で一進一退の展開が予想される。24日が感謝祭で休場、25日が短縮取引になることも、積極的な買いを仕掛けにくくする要因だ。
 10月インフレ指標の下振れを受けた利上げペース鈍化の観測で、先々週に大きく反発する場面がみられたものの、この期待は先週の時点でかなり薄らいだとみられる。むしろ足元では、FRB高官の相次ぐタカ派発言によって利上げペース加速の懸念が蒸し返される状況。セントルイス連銀ブラード総裁が「最低でも5.00 5.25%への利上げが必要」と述べたほか、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が「一連の利上げの終着点にはまだ至っていない」と釘を刺し、ボストン連銀のコリンズ総裁も「75bpの利上げ幅が依然として選択肢にある」と含みを持たせた。今週23日に発表されるFOMC議事録要旨(11月開催分)については、「サプライズがないだろう」と中立視されているものの、タカ派論調が強くなるようであればネガティブに受け止められる可能性もあろう。
 また、一部で景気不安が浮上している点にも要注意。10月の中古住宅販売が9カ月連続で減少したこと、NY原油価格が先週1週間で10%も下落したことーーなどが背景にある。実際、2年債利回りと10年債利回りは、将来の景気後退を示す逆イールドの状態だ。


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