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2023/05/08 08:38

米国株大引け概況(詳報): 5日ぶり反発、リスク回避姿勢が後退 無料記事

 先週末5日のNY株式市場は、リスク回避姿勢が後退するなかで買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比546.64ドル(1.65%)高の3万3674.38ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が269.01ポイント(2.25%)高の1万2235.41ポイントとそろって5営業日ぶりに反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、75.03ポイント(1.85%)高の4136.25ポイントと5営業日ぶりに反発して引けている。
 ◆ここ数日売り込まれていた地銀株にショートカバーが入ったこと、◆IT機器大手アップル(@AAPL/U)の堅調な決算や自社株買いが好感されたこと――などが相場の追い風。JPモルガンの格上げをきっかけに地銀大手のウェスタン・アライアンス(@WAL/U)が49.23%高、ザイオンズ・バンコーポレーション(@ZION/U)が19.22%高、コメリカ(@CMA/U)が16.76%高と買われている。時価総額の大きいアップルは4.69%の急伸を記録した。また、米雇用統計で堅調な米労働市場が確認されたことも支援材料。米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利上げを行っているにもかかわらず、4月の非農業部門雇用者数が前月比25万3000人増(市場予想:約18万5000人増)と好調で、米景気のソフトランディング期待が強まった。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでもIT大手が含まれる情報技術、一般消費財、景気敏感なエネルギー、金融の4セクターが2%余りの上げを記録した。前述したアップルが急伸したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.06%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.50%高と値を上げている。原油先物が4%余り反発するなか、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)もそれぞれ2.49%、2.55%ずつ上昇した。金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)やウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)も2.67%、3.32%ずつ値を上げている。


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