8日のNY株式市場では、IT大手のアルファベット(@GOOGL/U)が前日比7.68％安の99.37ドルと急落して取引を終えた。独自の人工知能(AI)チャットボットプログラム「Bard」の宣伝イベントを開催したものの、好感されず、AI分野での競争激化懸念を拭いきれなかったもようだ。
　同日付CNBCによると、アルファベット傘下中核企業、グーグルの検索部門責任者であるプラバカール・ラガヴァン氏は8日に仏パリで行われたライブストリーミングイベントで、「Bard」の機能説明を行った。スライドを通じ、「Bard」を使って◆電気自動車(EV)を購入することの長所・短所、◆北カリフォルニア旅行の計画方法などを尋ねた例を示している。
　ただ、他のAIツールと同様、「Bard」も不正確な回答をする恐れがあるもよう。ロイター通信によると、グーグルが7日に投稿した「Bard」のデモ動画で不正確な回答を投稿していたことが分かった。太陽系外の惑星の写真を最初に撮影した望遠鏡について不正確な回答をしていたという。グーグルの広報担当者はこの件について、「厳格な検証プロセスの重要性を強調するもの。今週から信頼できるテスターによる検証を始めた」と釈明している。


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