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2023/03/09 08:54

米国株大引け概況(詳報): ダウ小幅続落、ナスダックは反発 無料記事

 8日のNY株式市場は、利上げ再加速に対する警戒感が蒸し返されるなか、小幅なレンジで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比58.06ドル(0.18%)安の3万2798.40ドルと小幅に続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が45.67ポイント(0.40%)高の1万1576.00ポイントと小反発で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、5.64ポイント(0.14%)高の3992.01ポイントで引けている。
 パウエルFRB議長による前日のタカ派発言を引き続き消化する流れ。米議会上院の証言では「最新の経済指標は予想を上回り、最終的な政策金利の水準が想定よりも高くなる可能性が高いことを示唆している」と述べていた。8日の下院証言でも同様にタカ派トーンを維持したが、3月会合での利上げ幅については「現時点で未定。データ次第」と強調している。債券は引き続き売られ、2年債利回りが5.07%(↑0.06ポイント)、10年債利回りが3.99%(↑0.03ポイント)に上昇。1981年以降で最大を記録した逆イールド幅がさらに広がった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーションのほか、公益、素材、資本財などが強含んでいる。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.84%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.42%高となったほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.83%高、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.97%高と値を上げた(SOX指数は2.67%高)。
 一方、エネルギーやヘルスケアなど4業種は下落。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.46%安、製薬大手のメルク(@MRK/U)が2.69%安と値を下げた。ただ、エネルギー大手のオキシデンタル・ペトロリアム(@OXY/U)は逆行し、2.14%上昇。著名投資家バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ(@BRK .B/U)が買い増したことがプラス材料視された。


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