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2023/03/17 08:50

米国株大引け概況(詳報):上昇、米金融システム巡る懸念が後退 無料記事

 16日のNY株式市場は、米金融不安が和らぐ中で買われる展開。主要指標のダウ平均とハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数がそろって上昇し、それぞれ371.98ドル(1.17%)高の3万2246.55ドル、283.23ポイント(2.48%)高の1万1717.28ポイントで取引を終えた(ダウは反発、ナスダックは4日続伸)。
 米大手銀11行による中堅地銀の支援策が刺激材料。ジェイピー・モルガン・チェースなどは同日、ファースト・リパブリック・バンク(@FRC/U)に対し、計300億ドルの預金をすると発表した。カリフォルニア州を拠点とするファースト・リパブリック銀を巡っては、シリコンバレー銀行(SVB)に続いて経営破綻するとの観測が広がるなかで株価が急落していた。米金融当局や大手銀行の支援が決まったことにより、米金融システムへの懸念が後退した格好だ。
 これを受け、大手商業銀行を中心に金融セクターが上昇。ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.94%高、シティグループ(@C/U)が1.78%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.69%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.16%高と買われた。
 ハイテク大手を中心に情報技術セクターも高い。半導体大手のインテル(@INTC/U)が6.23%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.42%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が4.05%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.87%高と値を上げている。
 他の個別動向では、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が5.90%高と急伸。前日引け後に発表された2022年12月〜23年2月期決算で、売上高と調整後の希薄化後EPS(非GAAP)が上振れたことなどが追い風だ。
 


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