詳細
検索 (期間指定)
期間

2023/03/01 08:57

米国株大引け概況(詳報): 反落、金融引き締め長期化への警戒続く 無料記事

 2月28日のNY株式市場は、金融引き締めの長期化への警戒感がくすぶるなかで弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比232.39ドル(0.71%)安の3万2656.70ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が11.44ポイント(0.10%)安の1万1455.54ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も12.09ポイント(0.30%)安の3970.15ポイントと小反落している。
 総じてやや弱含み、軟調だった2月相場を締めくくった。先週発表されたインフレ指標の加速を受け、利上げ長期化に対する警戒が続く状態だ。長期金利を代表する10年債利回りは、一時3.98%まで上昇したものの、結局3.92%(↑0.01ポイント)とほぼ横ばい。インフレが一直線に下がらないことを受け、「4%」を目前に方向感を模索する動きが続いた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。ディフェンシブな公益や生活必需品のほか、エネルギーや資本財などが値を下げた。電力・ガス大手のサザン・カンパニー(@SO/U)が2.04%安、飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が1.35%安、石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が2.37%安、鉄道会社大手のユニオン・パシフィック(@UNP/U)が2.31%安と下落している。
 決算発表銘柄はまちまち。小売大手のターゲット(@TGT/U)が1.01%高、ビデオ会議アプリのズーム・ビデオ(@ZM/U)が1.18%高と強含む半面、自動車用品販売のオートゾーン(@AZO/U)が3.33%安、病院運営のユニバーサル・ヘルス(@UHS/U)が8.54%安と値を下げた。
 一方、素材、コミュニケーション、金融の3業種は上昇。鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.14%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.19%高、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が0.84%高と買われた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース