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2022/10/26 09:21

8月ケース・シラー住宅価格指数は前年比13.1%上昇、伸びが鈍化 無料記事

 指数提供最大手のS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは25日、8月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数を発表し、20大都市圏指数(季節調整前)が310.99ポイントと前年同月比で13.1%上昇したことを明らかにした。伸びが市場予想(約14.0%)を下回り、減速基調が続いている格好(5月が↑20.5%、6月が↑18.6%、7月が↑16.1%)。住宅ローン金利が急騰するなか、住宅価格の伸びが春にピークをつけ、それ以降に鈍化しつつあることを示唆している。
 10大都市圏指数(同)と全米住宅価格指数(同)はそれぞれ322.06ポイント(↑12.1%)、303.76ポイント(↑13.0%)に上昇した。ともに前月(それぞれ↑14.9%、↑15.8%)から減速している。
 主要都市別では、タンパ(↑28.0%)、マイアミ(↑28.6%)、ダラス(↑20.2%)など南部の上げが目立つ(すべて前年同期比)。ただ、前月比では全地域が値下がり。なかでもサンフランシスコ(↓4.3%)、シアトル(↓3.9%)、サンディエゴ(↓2.8%)など高額物件を含む西海岸の地域で下落幅が大きい。
 米国で主要住宅価格指数の一つとされるS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、主要都市の一戸建て住宅の再販価格を基に算出され、2000年1月を基準値(100)としている。指数には、総合指数「全米住宅価格指数」のほか、「10大都市圏指数」と「20大都市圏指数」の3種類がある。


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