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2022/10/17 08:40

米国株大引け概況(詳報): 反落、インフレ期待の上昇が逆風 無料記事

 先週末14日のNY株式市場は、インフレ期待の上昇で売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比403.89ドル(1.34%)安の2万9634.83ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が327.76ポイント(3.08%)安の1万321.39ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も反落し、86.84ポイント(2.37%)安の3583.07ポイントで引けている。
 ミシガン大学の10月消費者信頼感指数が上振れたことに加え、1年先のインフレ期待が5.1%(前月比↑0.4ポイント)、5年先のインフレ期待が2.9%(同↑0.2ポイント)とそろって上昇したことが相場の逆風(市場予想はそれぞれ↑約4.6%、↑約2.8%)。「インフレ抑制に向けて積極的な利上げが続く」との警戒感が強まり、2年債利回りが4.50%(↑0.04ポイント)、10年債利回りが4.02%(↑0.08ポイント)と上昇した。景気後退懸念が一段と強まるなか、原油先物は約4%下落している。
 セクター別では、S&P500全11業種が全て下落した。なかでも大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術などの下げが大きい。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が7.55%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.00%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.22%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.13%安と急落している。原油安を受けて、エネルギーや素材など景気敏感セクターも軟調。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.63%安、油田サービスのシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.59%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が9.88%安と売られた。
 決算発表銘柄はまちまち。金融大手のモルガン・スタンレー(@MS/U)が5.07%安と値を下げる一方、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.66%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.86%高、U.S. バンコープ(@USB/U)が3.36%高と逆行高で引けた。


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