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2022/10/17 09:48

米国株週間相場見通し:軟調地合い持続か 無料記事

 今週のNY株式市場は、世界的な金融政策の不透明感で上値の重い値動きになりそうだ。
 米国の利上げ長期化観測は依然として根強い。9月の消費者物価指数(CPI)や10月のミシガン大学1年期待インフレ率などが予想を大きく上回ったことで、先週の米長期金利は一時4.08%まで上昇する場面がみられた(08年10月以来の高水準)。
 外部環境もネガティブ。◆原油価格が再び騰勢に転じたこと、◆中国の景気悪化基調に歯止めがかからないこと、◆ウクライナ戦争の出口が見えないことーーなど複数の不透明要因が存在している。
 米国に関しては、主要企業の7-9月期業績が芳しくない点も気がかり。調査会社の集計によれば、主要500社の純利益は前年同期比で3.6%の伸びにとどまり、4-6月期(8.4%増)から大幅に低下する見通し。原油高メリットを受けるエネルギーセクター以外、ほとんどの業種で利益が前年を下回る可能性が出てきた。実際、先週末に発表された金融大手(JPモルガンやモルガン・スタンレー、ウェルスファーゴなど)の業績は軒並み大幅減益。今週予定される主要企業の決算(18日:ジョンソン・アンド・ジョンソンとネットフリックス、19日:P&G、テスラ、21日:ベライゾンなど)に対しても、投資家の間でかなり懐疑的な見方が強まりそうだ。


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