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2022/11/08 09:34

ウォルグリーンズの医療子会社、サミット・ヘルスを89億ドルで買収へ 無料記事

 ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)は7日、「傘下プラ イマリケア(総合医療)子会社のVillageMDが緊急医療サービスを手掛けるサミット・ヘルス(Summit Health-CityMD)を総額89億ドルで買収する」と発表した。また、同買収を支援するため、ウォルグリーンズとエバーノース(医療保険大手シグナの子会社)はVillageMDに出資する(35億ドルを追加出資するウォルグリーンズは出資比率53%を有し、筆頭株主の地位を維持する)。2023年第1四半期の手続き完了を目指す。
 PEファンドのウォーバーグ・ピンカスが保有するサミット・ヘルスは、医療グループを運営。病院の緊急外来の代替となる「CityMD」も運営している(19年8月に合併)。NY、ニュージャージーなど米北東部で370以上の拠点を擁す。「VillageMD」と合算すると、拠点数が26都市・680以上になる見通しだ。
 同買収計画を踏まえ、ウォルグリーンズは年商目標を上方修正。米国ヘルスケア事業の2025年度売上高目標について、「110億〜120億ドル」→「145億〜160億ドル」に引き上げた。
 薬局事業を主力とするウォルグリーンズはこのところ、ヘルスケア事業に注力している。21年11月には、ヘルスケア部門「Walgreens Health」の立ち上げを発表。52億ドルを投じ、傘下「VillageMD」の出資比率を30→63%に引き上げて子会社化した上で、プライマリケア医師と薬剤師が駐在する薬局チェーンを広げていく方針を示していた。
 ウォルグリーンズ株は7日、前日比4.10%高の38.59ドルと続伸して取引を終えた。


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