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2023/08/21 08:54

米国株大引け概況(詳報): まちまち、朝安後に買い戻し 無料記事

 先週末18日のNY株式市場は、朝安後に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比25.83ドル(0.07%)高の3万4500.66ドルと小反発する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が26.15ポイント(0.20%)安の1万3290.78ポイントと小幅に4日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.65ポイント(0.01%)安の4369.71ポイントとほぼ横ばいで引けている。
 中国不動産開発大手の恒大集団(エバーグランデ)が17日にNYで連邦破産法15条の適用を申請したことで中国の先行き懸念が強まるなか、アジア、欧州市場が軟調に推移した流れを受けてNY株式市場でも総じてマイナス圏で寄り付いた(場中では一時、ダウ平均が0.61%安、ナスダック総合指数が1.16%安、S&P500指数が0.80%安まで下落)。長期金利が高水準で推移するなか、市場参加者が株式のポジションを減らす動きが継続している形だ。ただ、追加のマイナス材料に欠けるなか、その後は押し目買いが優勢。最終的に主要指数は軒並み、前日終値近辺まで買い戻された。このところ売られていた長期債も反発し、10年債利回りが4.25%(↓0.02ポイント)に低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が下落。大型ハイテク株を含むコミュニケーション、一般消費財などが弱含んだ。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.80%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.70%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.57%安と値を下げている。
 一方、エネルギーや公益、生活必需品など6業種は上昇。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.51%高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.44%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が0.47%高と強含んだ。
 決算発表銘柄はまちまち。半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が3.69%高と買われる一方、農機大手のディア(@DE/U)が5.28%安、電子計測器大手のキーサイト・テクノロジーズ(@KEYS/U)が13.78%安と急落した。


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