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2022/12/13 08:44

米国株大引け概況(詳報): 反発、M&Aの活発化などが支援材料 無料記事

 週明け12日のNY株式市場は、M&Aの活発化などを背景に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比528.58ドル(1.58%)高の3万4005.04ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が139.12ポイント(1.26%)高の1万1143.74ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も上昇し、56.18 ポイント(1.43%)高の3990.56ポイントで引けた。
 インフレ継続を警戒する見方がある一方、インフレ指標の鈍化を予想する向きもある状態。イエレン財務長官は11日、「予期せぬショックがなければ、来年末までにインフレ率はかなり低くなる」との見通しを示した。今週は、13日発表の11月消費者物価指数(CPI)や13〜14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えている。
 M&Aの活発化は株式相場の支援材料。「バイオ医薬大手のアムジェン(@AMGN/U)がホライゾン・セラピューティクス(@HZNP/U)の買収に合意した」と報じられたほか、「事業支出管理アプリのクーパ・ソフトウェア(@COUP/U)がPEファンドのトーマ・ブラボーによる買収協議に応じている」と伝えられた(ホライゾンは15.49%高、クーパは26.67%高と急伸)。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれる情報技術のほか、エネルギーや資本財などの景気敏感セクター、公益やヘルスケアなどのディフェンシブセクターまで幅広く値を上げた。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.64%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.89%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.14%高、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.46%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.75%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.41%高と買われている。マイクロソフトに関しては、ロンドン証取との10年提携契約の一環でロンドン証取の株式4%を取得すると発表されたことが好感された。


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