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2023/05/09 08:47

米国株大引け概況(詳報): 小動き、ナスダックは続伸 無料記事

 週明け8日のNY株式市場は、インフレ統計を控えた手掛かり材料難で小幅な動きにとどまる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比55.69ドル(0.17%)安の3万3618.69ドルと小反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が21.51ポイント(0.18%)高の1万2256.92ポイントと小幅に続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、1.87ポイント(0.05%)高の4138.12ポイントと続伸で引けている。
 先週末に主要株価指数が急反発したものの、その動きは続かなかった。今週10日、11日に発表される4月のCPIやPPIの動向に市場の注目が集まっているようだ。先週急落した地銀株の多くは、先週末に買い戻された流れを次いで上昇して始まったが、その後利食い売りに押されている(地銀ETF:@KRE/Uは約2%安で終了)。米連邦準備理事会(FRB)が週明けに上級銀行貸出担当者調査(SLOOS)の結果を発表し、米銀行セクターが融資基準を引き締めていることを明らかにしたが、相場に与える影響は限定的だった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。資本財、素材や公益、ヘルスケアなどが弱含んだが、全て1%未満の小幅な下落率だった。航空機大手のボーイング(@BA/U)が0.55%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が3.30%安、電力・ガス供給大手のサザン・カンパニー(@SO/U)が0.49%安、製薬大手のギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)が1.46%安と値を下げている。
 悪材料が出た銘柄は安い。第3四半期(1〜3月)決算と電話会議を延期した医薬品開発支援・受託製造のキャタレント(@CTLT/U)が25.74%安、業績が下振れた食肉加工大手タイソンフーズ(@TSN/U)が16.41%安と急落した。
 一方、コミュニケーションや一般消費財など4業種は上昇。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.08%高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が2.44%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.02%高と値を上げている。



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