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2023/02/03 08:47

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反落、ナスダックは3%高 無料記事

 2日のNY株式市場は、一部の景気敏感株などが売られたものの、ハイテク株を中心に買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比39.02ドル(0.11%)安の3万4053.94ドルと小反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は384.50ポイント(3.25%)高の1万2200.82ポイントと3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500は60.55ポイント(1.47%)高の4179.76ポイントで終了。昨年8月以来、5カ月ぶりの高水準まで値を戻した。小型株を代表するラッセル2000も40.41 ポイント(2.06%)高の2001.22ポイントと3日続伸している。
 前日引け後に発表されたSNS大手メタ・プラットフォームズ(@META/U)の決算を受け、テック株を巡る投資マインドの改善が進んだ。メタの第4四半期(10〜12月)売上高が市場予想ほど悪くなかったこと、新たな自社株買いを発表したことなどが支援材料。メタが23.28%高と急騰したほか、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.71%高、
EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が7.38%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が7.28%高と軒並み急伸している。早期の利上げ休止が期待されるなか、10年債利回りが3.39%(↓0.03ポイント)に低下したことも追い風になった(一時3.33%まで下落)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。前述したような大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション(↑6%超)、一般消費財(↑3%超)、情報技術(↑3%弱)の3セクターで上げが目立った。昨年急落していたグロース株も買われ、米国仮想通貨取引所大手のコインベース(@COIN/U)が23.99%高、歯列矯正システム大手のアライン・テクノロジー(@ALGN/U)が27.38%高、後払い決済サービスのアファーム・ホールディングス(@AFRM/U)が19.30%高と急騰している。
 一方、エネルギーやヘルスケア、素材など4業種は下落。原油先物の続落を受け、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が3.13%安、シェブロン(@CVX/U)が1.37%安と値を下げたほか、製薬大手のメルク(@MRK/U)が3.29%安と売られている。


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