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2023/10/18 08:50

米国株大引け概況(詳報): ほぼ横ばい、朝安後に買い戻し 無料記事

 17日のNY株式市場は、朝安後に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比13.11ドル(0.04%)高の3万3997.65ドルと小幅に3日続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が34.23ポイント(0.25%)安の1万3533.75ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.43ポイント(0.01%)安の4373.20ポイントとほぼ横ばいで引けている。一方、小型株を代表するラッセル2000指数は、18.99ポイント(1.09%)高の1766.05ポイントと買われた。
 金利上昇が相場の重し。朝方発表された9月の小売売上高が前月比0.7%増と市場予想(約0.3%増)を上回り、9月の鉱工業生産指数も前月比0.3%増と市場予想(ほぼ横ばい)を上回ったことが米景気の底堅さを示唆した。金融引き締めが長期化するとの見方が強まるなか、長期金利を代表する10年債利回りが4.83%(↑0.12ポイント)と急上昇。大型ハイテク株やグロース株の上値を重くした。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでも景気動向に敏感な素材、エネルギー、資本財などのセクターが買われた。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ1.31%、1.32%ずつ上昇したほか、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が0.81%高、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が1.76%高と強含んでいる。
 一方、情報技術など4業種は下落。バイデン政権が中国向けの先端半導体輸出規制をさらに強めるとの報道を受け、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.68%安と急落した。米中対立の拡大懸念もあり、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)は0.88%安、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)は2.01%安などと弱含んだ(SOX指数は0.80%安)。「ブロードコムとの合併計画を中国が阻止するのでは」との懸念で仮想化ソフト大手のVMウエア(@VMW/U)は7.70%安と急落している。


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