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2023/08/04 08:53

米国株大引け概況(詳報): 小幅続落、長期金利の上昇が逆風 無料記事

 3日のNY株式市場は、総じて弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比66.63ドル(0.19%)安の3万5215.89ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が13.74ポイント(0.10%)安の1万3959.71ポイントと3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、11.50ポイント(0.25%)安の4501.89ポイントと3日続落で引けている。
 前日に続き、需給悪化懸念などで米長期債が売り込まれていることが逆風。10年債利回りが4.18%(↑0.10ポイント)と連日で急上昇し、22年11月以来の高水準をつけた。一部の企業決算がやや期待外れだったことも投資家心理の重し。前日引け後に発表された決算内容やガイダンスが弱かったため、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が8.18%安、モバイル決済大手のペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)が12.32%安と急落した。IT大手のアップル(@AAPL/U)やアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)の決算発表を引け後に控え、様子見の向きもあった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が軒並み下落。公益、REITセクターに対する売りが目立ったほか、資本財、素材などが弱含んでいる。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.52%安、電力・ガス供給大手のサザン・カンパニー(@SO/U)が3.31%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.13%安、農機大手のディア(@DE/U)が1.53%安と値を下げた。
 一方、エネルギーや一般消費財、金融の3セクターは小高い。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.74%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.05%高、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が0.61%高と強含んだ。


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