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2023/02/01 08:46

米国株大引け概況(詳報): 反発、賃金インフレの鈍化などが支援材料 無料記事

 1月31日のNY株式市場は、インフレ鈍化の支援材料や堅調な企業決算の発表が相次ぐなかで、幅広く買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比368.95ドル(1.09%)高の3万4086.04ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が190.74ポイント(1.67%)高の1万1584.55ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も上昇し、58.83ポイント(1.46%)高の4076.60ポイントで引けている。小型株を代表するラッセル2000も46.23ポイント(2.45%)高の1931.95ポイントと急伸した。
 賃金インフレの鈍化傾向を受け、1月をポジティブな値動きで締めくくった形。この日発表された第4四半期の雇用コスト指数は前期比↑1.0%に鈍化し(第3四半期:↑1.2%)、市場予想(↑約1.1%)を下回った。1月31日〜2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではすでに0.25%の利上げが想定されているが、インフレ減速を示すデータが増えつつあるなか、市場では近いうちに利上げ停止が示唆されることが期待されつつある。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。素材や一般消費財など9業種が1%超の上昇を記録するなど幅広く値を上げた。決算発表銘柄に対するポジティブな反応が目立ち、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が2.16%高、物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)が4.67%高、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が8.35%高、住宅建設大手のパルト・グループ(@PHM/U)が9.42%高と買われている。自動車や住宅など一般消費財セクター全体に買いが波及するなか、大型のテスラ(@TSLA/U)やアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)もそれぞれ3.94%、2.57%ずつ上昇した。
 一方、決算発表後に下落した銘柄もある。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.52%安、ファストフード大手のマクドナルド(@MCD/U)が1.29%安と逆行安で引けた。


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